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赤ちゃん連れの帰省、長距離の車移動は夜と昼どっちが正解か検証した

INDEX — 目次
  1. 結論:安全性なら昼、夜を選ぶなら条件をそろえる
  2. 我が家の実データ:深夜1時台に出発し、帰りは19時台に出発
  3. 検証①事故リスク:夜は事故が少ないが、起きると重大になりやすい
  4. 検証②眠気:危ないのは深夜〜明け方と午後2〜4時
  5. 検証③逆走:約6割は昼間。ただし夜に多いタイプもある
  6. 検証④休憩:赤ちゃんは日中1〜2時間ごと、運転者は2時間ごと
  7. 検証⑤費用:連休は休日割引なし、深夜割引は毎日使える
  8. 出発時間帯別の比較表
  9. 家庭の条件別:向いている出発時間帯
  10. どの時間帯でも守りたい3つのこと
  11. まとめ:後輩パパへ

本記事は、実際の使用体験をもとに、文章の構成には生成AIの力も借りて書いています。

赤ちゃんを連れて長距離を帰省するとき、車は夜に走るか、昼に走るか。我が家は、娘が寝ている深夜に出発する派だ。道は空いていて、娘もぐずらない。ただ「夜の運転は危ない」という話もよく聞く。

そこで、片道約5時間の帰省で往復した記録と、内閣府・小児科医・JAFの公開データを突き合わせた。品質管理の仕事と同じで、感覚ではなく数字で判定したかったからだ。持ち物の準備は帰省で本当に役立った赤ちゃんの持ち物にまとめてある。

先に結論を書く。安全性のデータだけで比べると、昼間の移動が有利だ。ただし、運転者の人数や子どもの寝方、親の体質によって最適解は変わる。この記事では、深夜・早朝・日中・夕方の4つの出発時間を比べ、家庭の条件別に向いている時間帯を整理した。想定しているのは、片道4〜6時間ほどの長距離移動だ。

今回の検証結果は次の通りだ。

  • 高速道路では、夜間は事故の件数が少ないが、死亡事故率は昼間を上回る
  • 居眠り事故が多いのは「深夜〜明け方」と「午後2〜4時」の2つの時間帯
  • 高速道路の逆走は約6割が昼間。ただし高齢者に多い「最後まで気づかない」逆走は夜が半分を超える
  • 連休中は休日割引が使えない。深夜割引(0〜4時の走行で約3割引き)は毎日使える
  • 赤ちゃんの休憩は日中1〜2時間ごとが目安。寝ている夜間は4〜6時間ごとでよいとする米国の小児科医もいる
  • 運転者の休憩は、時間帯に関係なく2時間に1回が目安

結論:安全性なら昼、夜を選ぶなら条件をそろえる

安全性だけで選ぶなら、昼間に移動するのが正解だ。夜を選ぶなら、運転者が夜の運転に慣れていて、休憩を取れることが条件になる。夜は事故そのものは少ないが、起きたときに死亡事故になりやすい。居眠りが起きやすい時間帯も、深夜から明け方にかけて重なる。

一方で、夜の移動にもはっきりした利点がある。赤ちゃんが寝たまま移動できること、道が空いていること、連休でも深夜割引が使えることだ。条件がそろうなら、夜を選ぶ理由は十分にある。

つまり「どちらが正解か」は、家庭の条件で決まる。後半の比較表と条件別の早見表で、自分の家庭に当てはめてほしい。

我が家の実データ:深夜1時台に出発し、帰りは19時台に出発

我が家は生後5ヶ月の娘を連れ、秋の連休に片道約5時間の距離を往復した。運転は往復とも私1人だ。独身の頃から、帰省はいつも夜に走っている。高速料金の割引が効くことと、道が空いていて快適なことが理由だ。

往復の記録は次の通り。時刻は育児記録アプリ(ぴよログ)の記録と、私の記憶を突き合わせた。

区間出発道中の休憩と娘の様子到着(所要時間)
行き深夜1時台(出発直前におむつ替え)寝ている娘をそのまま車へ移した。朝6時に起きるまで寝ていた。休憩はPAで1回、約50分。ここでミルクをあげた朝7時過ぎ(約5時間半)
帰り19時台(お風呂とミルクの後)20時に寝た。道中でおむつ替えが1回。23時台に一度起きたので、車を停めてミルクをあげた。SAで3回休憩した深夜2時頃(約6時間20分)

行きは、PAに着くまで約4時間半走り続けた。このときの眠気はまったくなかった。帰りは運転中に眠くなったため、SAに3回寄りながら少しゆっくり走った。深夜割引は適用された。

娘は往復とも、移動時間の大半を寝て過ごした。行きは前日19時台に寝てから、朝6時に起きるまで一度も起きていない。夜の移動なら赤ちゃんがぐずりにくい、という点は我が家では当たっていた。

検証①事故リスク:夜は事故が少ないが、起きると重大になりやすい

夜間は事故の件数こそ少ないが、死亡事故になる割合は昼間より高い。

内閣府の令和7年版交通安全白書によると、高速道路の事故件数は昼間が夜間の約3倍ある。一方で、死亡事故率(事故のうち死亡事故になった割合)は夜間が昼間を上回っている。

少し古いデータだが、2011年の警察庁統計を整理した資料では、一般道を含む全体の死亡事故率は昼間0.43%、夜間1.25%だった。夜間は昼間の約2.9倍になる。

出典:内閣府「令和7年版交通安全白書」/ユニチカスパークライト「数字で見る交通死亡事故の特徴」(平成23年中のデータ)

検証②眠気:危ないのは深夜〜明け方と午後2〜4時

居眠り運転が起きやすい時間帯は、1日に2回ある。深夜から明け方にかけてと、午後2〜4時だ。

広島大学の林光緒氏の論文では、人の体内リズムによって、この2つの時間帯に眠気のピークが来るとしている。午後2〜4時は、深夜2〜4時のちょうど12時間後にあたる。昼食後の気のゆるみだけが原因ではない。

つまり、昼に走れば眠気の心配がないわけではない。深夜1時台に出発した我が家の行きは、深夜の眠気のピークをまるごと走っていた。私はこの時間帯に眠気が出なかったが、これは夜の運転に慣れた一個人の結果にすぎない。昼に走る場合も、午後2〜4時は眠気が来る前提で休憩を組むのが安全だ。

出典:林光緒「居眠り運転発生の生理的メカニズム」国際交通安全学会誌 Vol.38 No.1(2013年)

検証③逆走:約6割は昼間。ただし夜に多いタイプもある

高速道路の逆走は、約6割が昼間に起きている。ただし、最後まで逆走に気づかないタイプは夜間・深夜が半分を超える。

高齢者は昼に運転することが多いので、逆走も昼が多いのではないか。これが私の予想だった。国土交通省の有識者委員会の資料で確かめると、予想は半分当たっていた。

資料では、2015〜2016年の逆走事案を3つのタイプに分けている。

  • 最後まで逆走に気づかなかった(131件):高齢者が9割以上。夜間・深夜が5割以上を占める
  • わざと逆走した(114件):昼間が7割以上
  • 間違えて逆走を始めた(219件):昼間が約7割

3タイプの件数から計算すると、昼間の逆走は全体の約6割になる。ただし昼間はもともと交通量が多いので、走行量あたりで昼の方が危ないとまでは言えない。

逆走そのものは、昼にも夜にも起きる。逆走事故は、死亡事故になる割合が高速道路の事故全体の約38倍と高い。どの時間帯でも、分岐や出入口では速度を落として走りたい。

出典:国土交通省「高速道路での逆走対策に関する有識者委員会」資料(2015〜2016年のデータ)/NEXCO東日本「高速道路における逆走の発生状況」(2024年のデータ)

検証④休憩:赤ちゃんは日中1〜2時間ごと、運転者は2時間ごと

赤ちゃんの休憩の目安は、日中なら1〜2時間に1回だ。寝ている夜間は、もう少し間隔を空けてよいとする医師もいる。

小児科医の竹内邦子氏は、生後5ヶ月の子の帰省相談に対し「1〜2時間に1回は車を止めて休憩を」と答えている。チャイルドシートの中は冬でも暑くなりやすいからだ。泣いても、走行中にチャイルドシートから降ろしてはいけないとも述べている。

米国小児科学会(AAP)の情報サイトでは、小児科医のDina DiMaggio氏が別の目安を示している。日中の移動は2〜3時間ごと、夜間は4〜6時間ごとに休憩し、おむつ替えや授乳をするというものだ。赤ちゃんが寝ている夜は、休憩の間隔を空けやすい。

一方、運転者の休憩は時間帯に関係なく2時間に1回が目安だ。JAFは長時間の運転で「最低でも2時間に1回」の休憩をすすめている。眠くなったら15〜30分の仮眠を取る。30分以上寝ると深い眠りに入り、かえって眠気が残りやすい。

我が家の行きは、娘の目安(夜間4〜6時間)には収まっていた。ただし運転者の目安(2時間に1回)で見ると、約4時間半の連続運転は超えている。夜の移動では、赤ちゃんの都合だけでなく、運転者の都合でも休憩を決める必要がある。

休憩中のミルクは、お湯と湯冷ましを分けて持っていくと手早く作れる。粉の持ち出し方や水筒の使い方は授乳・調乳の道具まとめの「外出時の調乳」で紹介している。

出典:パルシステム「子育て123」Q&A(小児科医 竹内邦子)/HealthyChildren.org(Dina DiMaggio, MD, FAAP)/JAF「クルマ何でも質問箱」

検証⑤費用:連休は休日割引なし、深夜割引は毎日使える

帰省シーズンの高速料金は、深夜割引を使えるかどうかで差がつく。

2026年度の休日割引は、GW・お盆・シルバーウィーク・年末年始に加え、すべての3連休が対象外だ。帰省が集中する時期ほど、休日割引は使えない。

一方、深夜割引は0〜4時に高速道路を走っていれば約3割引きになる。高速料金が片道1万円なら、約3,000円安くなる計算だ。適用除外日はなく、連休中も使える。我が家は行きも帰りも0〜4時の間に高速を走っていたため、この割引が効いた。

なお、深夜割引は見直しが決まっている。対象の時間帯は「22時〜翌5時」に広がるが、割り引かれるのはその時間帯に走った分だけになる。22時台に高速を降りた場合は2割引きにとどまる。

今は0〜4時に少しでも高速を走れば、全区間が約3割引きになる。見直し後は、5時以降に走った分は割り引かれない。我が家の行きのように朝まで走るルートでは、割引額が減る可能性がある。

見直しの開始日は、2026年9月時点で「決まり次第お知らせ」とされている。出発前にNEXCOの最新情報を確認してほしい。

出典:NEXCO東日本・中日本・西日本の各プレスリリース(2026年度の休日割引適用除外日)/NEXCO東日本「深夜割引の見直しについて」

出発時間帯別の比較表

4つの出発時間帯を、安全性・赤ちゃんの負担・費用などの軸で比べた。◎が最も有利、△が不利を表す。片道4〜6時間ほどの長距離移動を想定した比較で、1〜2時間の移動には当てはまらない項目もある。

比較軸深夜出発(0〜3時)早朝出発(4〜6時)日中(昼寝に合わせる)夕方〜夜(17〜20時)
事故の重さ△ 夜間は死亡事故率が高い○ 走る時間の後半は明るい◎ 死亡事故率が最も低い△ 薄暮時間帯と夜間にかかる
運転者の眠気△ 深夜〜明け方の眠気のピークを走る○ 前夜に寝てから出られる○ 午後2〜4時の眠気のピークに注意○ 帰りが遅いと深夜にかかる
赤ちゃんの負担◎ 寝たまま移動しやすい○ 途中で起きる前提になる△ 起きている時間が長い○ 寝る流れに乗せやすい
休憩時の世話△ 夜のSA・PAで世話をする○ 朝のミルクに合わせやすい◎ 明るい時間に世話ができる○ 夜の世話が1回入りやすい
渋滞◎ ほぼない○ 朝の渋滞前に抜けやすい△ 連休は混みやすい○ 時間帯と道による
連休中の高速料金◎ 深夜割引が効く○ 4時前に乗れば深夜割引△ 休日割引もなし○ 0時をまたげば深夜割引

夕方〜夜の出発は、日没前後1時間の「薄暮時間帯」を走ることになる。警察庁は、この時間帯に死亡事故が多いとして注意を呼びかけている。

出典:警察庁「薄暮時間帯における交通事故防止」

家庭の条件別:向いている出発時間帯

表を踏まえて、家庭の条件ごとに向いている時間帯をまとめた。

家庭の条件向いている時間帯理由気をつけること
運転者が1人・安全を最優先したい早朝出発(4〜6時)前夜に寝てから出られ、深夜の眠気のピークを避けられる赤ちゃんが途中で起きる前提で、ミルクの休憩を組む
運転を交代できる・親が夜型深夜出発(0〜3時)赤ちゃんが寝たまま移動でき、渋滞と料金の面で有利交代と休憩を2時間ごとに決めておく
赤ちゃんが車で起きやすい・世話を丁寧にしたい日中(昼寝に合わせる)明るいSA・PAで授乳やおむつ替えがしやすい午後2〜4時は眠気が来る前提で休憩する
片道4時間程度・お風呂の後すぐ寝る子夕方〜夜(17〜20時)寝る流れに乗せて移動でき、日付が変わる前に着きやすい薄暮時間帯はライトを早めにつけて走る

我が家は「運転者が1人・親が夜型」という、どの型にもぴったりは当てはまらない組み合わせだ。夜の運転に慣れていることを前提に、深夜の移動を選んでいる。運転者が1人で夜の運転に慣れていないなら、早朝出発から試すのが無難だ。

どの時間帯でも守りたい3つのこと

出発時間をどれにしても、次の3つは共通して守りたい。

  • 運転者は2時間に1回休憩する。眠気を感じたら15〜30分の仮眠を取る
  • 赤ちゃんは走行中にチャイルドシートから降ろさない。世話は必ず車を止めてからする
  • 遅れを取り戻そうとして速度を上げない

3つ目は特に大事だ。一般道で30km/h以上、高速道路で40km/h以上の速度超過は、違反点数が6点になる。前歴がなくても、1回で免許停止の対象になる。さらに刑事罰の対象にもなり、6ヶ月以下の拘禁刑または10万円以下の罰金が定められている。

数十分早く着くために、このリスクを負う価値はない。子どもを乗せているならなおさらだ。

まとめ:後輩パパへ

データで比べると、安全性は昼の移動が有利だった。夜は事故が少ないが重大になりやすく、居眠りのピークとも重なる。一方で、赤ちゃんが寝たまま移動できることと、連休でも深夜割引が効くことは、夜ならではの強みだ。

我が家は、これからも夜に走るつもりだ。ただしそれは、夜の運転に慣れているという前提があってのことだ。自分の家庭が「運転者は何人か」「子どもは車で寝るか」「夜の運転に慣れているか」のどれに当てはまるかで、出発時間を選んでほしい。どの時間帯でも、運転者の休憩は2時間に1回を守ること。

帰省の持ち物は、実際に持って行って役立ったものを別の記事で検証している。

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