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SwitchBotで賃貸の玄関・階段を自動化してみた話で書いた通り、我が家はドアのサムターンとノブが一体型の構造で、スマートロックの後付けができなかった。照明は工事不要でほぼ問題なく自動化できただけに、鍵だけ諦めることになったのは正直かなり悔しかった。
そこでこの記事では、「使ってみた感想」の代わりに、導入前に調べ尽くした公式スペックと、実際にドアを確認して分かった「後付けできる家・できない家の分かれ目」を整理する。我が家のように後付けできなかった人にも、これから検討する人にも、判断材料になればと思う。
SwitchBotスマートロック全4モデル比較表
| モデル | 参考価格(税込) | 電源 | 電池持ちの目安 | 電池切れ対策 | サムターン対応 | オートロック | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ロック(通常版) | 11,980円 | CR123A×2 | 約6ヶ月 | 物理鍵のみ(微電流解錠なし) | 3サイズ交換式 | 開閉センサー式+タイマー式 | こちら |
| ロックLite | 8,980円 | CR123A×2 | 約6ヶ月 | 微電流解錠(約5回) | 3サイズ交換式 | タイマー式のみ | こちら |
| ロックPro | 17,980円 | 単3アルカリ×4(充電池も別売対応) | 約9ヶ月 | 微電流解錠(約5回) | 無段階可変構造(あらゆる形状に対応) | 開閉センサー式+タイマー式 | こちら |
| ロックUltra | 22,980円 | 充電式リチウム+予備CR123A | 約1年 | 微電流解錠+予備電池で緊急約1000回 | 一体型・高精度調整(特殊錠は別売アダプター) | 開閉センサー式(高精度)+タイマー式 | こちら |
いずれも工事不要・3M両面テープでの後付け式で、指紋認証・顔認証は本体だけでは非対応(別売の認証パッドとの組み合わせが必要)という点は全モデル共通。
外側から開ける方法(本体だけ/認証パッド併用)の違い
外側からどうやって鍵を開けるか」は、実はロック本体自体の機能と、別売の認証パッド(指紋認証パッド・顔認証パッド)を付けたときの機能の2段階で考える必要がある。
ロック本体だけで使える解錠方法(モデルで差がある)
| モデル | アプリでの解錠 | Bluetooth手ぶら解錠(近づくだけ) | 室内からの操作 |
|---|---|---|---|
| ロック(通常版) | ○ | 情報源に記載なし | 手回し(ノブ) |
| ロックLite | ○ | × 非対応 | 手回し(ノブ) |
| ロックPro | ○ | ○ 対応 | ワンタッチボタン |
| ロックUltra | ○ | ○ 対応(より高速) | ワンタッチボタン |
Liteは手ぶら解錠に非対応なので、外出先から帰宅するたびにアプリを開いてボタンを押す一手間が必要になる。Pro・Ultraはスマホを持ったまま近づくだけで自動解錠されるので、両手がふさがっている場面での快適さはここで差がつく。
認証パッドを追加したときの解錠方法(全モデル共通)
指紋認証パッド・顔認証パッドは、ロック本体のモデルを問わずすべて組み合わせ可能で、対応する解錠方法にも機種による差はない。
- 指紋認証
- 顔認証(顔認証パッドを選んだ場合)
- 暗証番号(パスワード)
- 交通系ICカード・NFCカードのタッチ解錠
- 期間限定パスワード・ワンタイムパスワードの発行(来客・ハウスキーピング等への一時的な解錠手段として)
つまり「どのロック本体を選ぶか」は電源・サムターン対応・手ぶら解錠の快適さで選び、「指紋や暗証番号で開けたいか」は認証パッドを追加するかどうかで決まる、と整理すると分かりやすい。認証パッドなしでロック本体だけを運用すると、結局スマホを取り出す手間が発生するため、指紋認証パッドとのセット購入をおすすめしたい。
4モデルの違いをざっくり言うと
- ロック(通常版):一番シンプルな基本モデル。ただし電池が完全に切れたときの非常用解錠手段(微電流解錠)がないのが弱点。特別な理由がなければ他モデルを選んだ方が安心。
- ロックLite:価格最優先のエントリーモデル。手ぶら解錠は非対応で、外出時は指紋認証パッドとの併用が前提になる。開閉センサー非対応のため、オートロックはタイマー式のみ。
- ロックPro:価格と性能のバランスが良い定番モデル。無段階可変構造のアタッチメントで、四角形やしずく型など特殊な形状のサムターンにも対応しやすい。単3電池で駆動するため、電池切れ時もコンビニ等で手に入りやすい。
- ロックUltra:解錠スピード・静音性・電池持ちすべてが最上位のフラッグシップ。充電式メイン+予備電池の二重構成で、締め出しリスクを最小化している。その分価格も一番高い。
買う前に必ず確認したいこと:サムターンの形状と周囲の余白
我が家が後付けできなかった理由はここに尽きる。SwitchBotのロックは、ドア内側のサムターン(鍵を回す部分)に本体を被せて、モーターで回転させる仕組みになっている。つまり、サムターンとその周囲に、本体を取り付けるだけの物理的な余白がないと、そもそも設置できない。
我が家の玄関ドアはサムターンとドアノブが一体型になっている構造で、サムターンの左右どちらに本体を取り付けようとしても、ノブの可動域を塞いでしまい、ドア自体が開けられなくなることが分かった。ロックPro・ロックUltraは可変構造のアタッチメントで多くの形状に対応できるとはいえ、「取り付けるための隙間」そのものがなければどうにもならない。
購入前に確認しておきたいのは次の2点。
- サムターンの周囲(特に左右)に、本体の厚み分の余白があるか
- サムターンとドアノブが一体型・近接した構造になっていないか
この2点は写真だけで判断が難しい場合もあるので、実際にサムターンを手で回してみて引っかかりがないかを確認しておくと安心だ。SwitchBot公式サイトには機種ごとの適合確認ページ・フォームが用意されているので、検討しているモデルが決まったら、そのモデルの公式ページで自宅のドアに合うか確認しておくことをおすすめする。
選ぶ基準:誰にどのモデルが向いているか
- とにかく安く試したい人:ロックLite。ただし指紋認証パッドとのセット購入が前提。本体だけだと「鍵を出す代わりにスマホを出す」ことになり、期待したほどの快適さを感じにくい
- 賃貸で失敗したくない人:ロックPro。サムターンの形状を選びにくい可変構造で、単3電池なので電池切れ時の入手性も良い
- 快適性・安心感を最優先したい人:ロックUltra。解錠スピード・静音性・電池切れ対策のどれも最上位。我が家も、もし取り付けられる家だったらこれを選んでいたと思う
指紋認証パッドとのおすすめの組み合わせ
本体だけで運用すると結局スマホを取り出す手間が発生するので、指紋認証パッドとセットで揃えるのが結局一番使い勝手が良い。認証パッドには顔認証パッドという選択肢もあるが、この記事では指紋認証パッドを基本の組み合わせとしておすすめする。理由は2つあって、1つは単純に指紋認証パッドの方が顔認証パッドより6,000円ほど安いこと。もう1つは、顔認証は他人を誤って認証してしまう確率(他人受け入れ率)が公式に数値として公開されておらず、夏場の直射日光や逆光では反応が鈍くなるという口コミもあるなど、認証の安定性に不透明な部分が残ること。玄関の防犯性に関わる部分なので、価格と安定性の両方で分があるように思う指紋認証を軸にした。上の「選ぶ基準」に対応する形で、公式のセット商品をまとめておく。
| 用途 | おすすめの組み合わせ | セット価格(税込) | ひとことメモ | リンク |
|---|---|---|---|---|
| とにかく安く試したい人 | ロックLite + 指紋認証パッド | 14,980円 | 価格最優先、手ぶら解錠はなし | こちら |
| 賃貸で失敗したくない人 | ロックPro + 指紋認証パッド | 22,980円 | サムターン形状を選ばない可変構造 | こちら |
| 快適性・安心感を最優先したい人 | ロックUltra + 指紋認証パッド | 28,980円 | 解錠速度・電池持ちとも最上位 | こちら |
「1ドア2ロック」の玄関でも自動化できる:ツインロック機能
賃貸マンションだと、主錠と補助錠の2つのサムターンが並んでいる玄関も多い。この場合、SwitchBotロックには「ツインロック」という機能があり、2台のロックをアプリ上でペア設定しておけば、片方を解錠(施錠)するだけでもう片方も自動で連動して動く。指紋認証パッドや顔認証パッドと組み合わせれば、1回の認証で上下2つの鍵が同時に開くので、二重ロックの手間をほぼ感じずに済む。
ただし、ツインロックは同じモデル同士でしか組めない(ロックUltraとロックProの組み合わせなどは不可)。2つのサムターンがある家で導入するなら、最初から2台セットで揃えておくのが確実で、ロックUltraの場合はロックUltra×2 + 指紋認証パッドのセットが公式に用意されている(定価51,960円のところ49,380円)。先述の理由(価格・認証の安定性)から、2台セットでも指紋認証パッドの組み合わせをおすすめする。
導入するなら合わせて確認したいこと(後悔しやすいポイント)
- 指紋認証・顔認証パッドを付けずに本体だけで運用しようとする:結局スマホを取り出す手間が発生し、快適さを感じにくくなる
- ロックPro・Ultraの本体サイズを確認せずに購入する:本体の厚みが増している分、狭い玄関だと荷物や腕がぶつかることがある
- ロック(通常版)・Liteを「鍵を持ち歩かなくていい」目的で選ぶ:通常版は微電流解錠すらなく、Liteも予備電池までは搭載していないため、電池切れ時は物理鍵に頼ることになる。「鍵を持ち歩かない生活」をしたいなら、予備電池まで内蔵したUltraの締め出し対策(トリプル給電)を前提に選ぶのが安心
- 顔認証パッドを南向きの玄関に付ける:直射日光や逆光で顔認証の反応が鈍くなることがある
まとめ
我が家のようにサムターン一体型の構造だと後付けできないケースがあるが、条件さえ合えば「工事不要で後付けできる」というSwitchBotロックの価値はかなり大きいと思う。選ぶ基準は、価格重視ならLite、賃貸での失敗回避ならPro、快適性重視ならUltra、というのが今回調べた中での整理だ。購入を検討している人は、まず自宅のサムターン周りに取り付けの余白があるかを確認することから始めてほしい。
なお、照明の自動化でSwitchBotのテープライトを検討している人は、SwitchBotテープライト全4モデル比較も参考にしてほしい。
SwitchBot公式サイトはこちら鍵・照明・カメラまで含めた我が家全体のスマートホーム化の全体像は、SwitchBotで賃貸を育児仕様にスマートホーム化した記録まとめに整理している。何から手をつけるか迷っている人は、そちらで優先順位を確認してから個別モデルを選ぶと失敗しにくいと思う。