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リビングに置いたベビーベッドの隣、ソファで仮眠していた深夜、すぐそばから「うっ……うーん……」という唸り声が聞こえてきた。苦しそうな声に、正直かなり焦った。目を開けて様子を確認すると、顔をしかめて力んでいるだけで、泣いているわけではない。結論から言うと、これは新生児にはよくある正常な現象だった。当時の自分と同じように焦っているパパに向けて、原因と対処法をまとめておく。
唸り声で飛び起きた夜
新生児期、娘は夜中に何度も「うーん、うーん」と唸っていた。声のトーンだけ聞くと苦しそうで、最初の数回は本気で心配して電気をつけて確認しに行っていた。しかし特に顔色が悪いわけでも、発熱しているわけでもない。しばらく唸ったあと、また静かに眠りに戻ることがほとんどだった。
(新生児期がこうして”リビングにベビーベッド+ソファで仮眠”の生活になる経緯は、退院前にパパがやっておくべき準備に書いた。)
原因は「内臓がまだ未発達」なだけだった
調べてみると、これは新生児期によくある生理的な現象だと分かった。新生児は胃や腸などの消化器官がまだ十分に発達していないため、お腹にガスが溜まりやすい。また、うんちを出そうとするときも腹筋が未熟で腹圧をかけるのが苦手なため、力む拍子に唸り声が出る。
つまり、唸り声自体は「まだ体の機能が発達の途中である」ことのサインであり、それ自体は異常ではないということだ。
内臓の未発達以外にも、おむつを締めすぎている、母乳の出が勢いよく出すぎて赤ちゃんが飲み込むペースが追いつかず、むせながら空気も一緒に飲み込んでしまっている、といったことも原因になりうるらしい。おむつの締め具合は自分でも確認できる部分なので、思い当たる節があれば少し緩めてみるといいかもしれない。母乳の出方については対応を誤ると逆効果になることもあるらしく、パパの立場であれこれ口を出すのは正直難しい分野だと思うので、気になる場合は助産師さんに相談するのが確実だ。
いつ頃おさまるのか
調べてみると、この手の唸りは自分で寝返りが打てるようになる生後4〜6ヶ月頃までに自然とおさまることが多いらしい。体幹や消化器官が発達してくると、力まなくても自然にガスやうんちを出せるようになる、ということなのだろう。
実際、うちの娘の場合は生後3ヶ月に入った頃から、あれだけ頻繁だった夜中の唸りがぱたっと聞こえなくなった感覚がある。個人差はあるはずだが、一般的な目安(4〜6ヶ月頃)より早めにおさまるケースもある、ということで一つの参考にしてもらえればと思う。「異常ではないが、いつまで続くのか分からない」というのが一番不安だったので、目安の時期を知っておくだけでも気持ちの余裕は変わってくると思う。
定番の対処法は試したが、正直効果は分からなかった
唸っているときによく勧められるのが、この2つ。
- 「の」の字マッサージ:お腹に手のひらを当て、おへそを中心に「の」の字を描くように優しくさする。ガスの排出を促す効果があるとされている
- 足の体操:両足首を軽く持ち、膝を曲げ伸ばしする。自転車を漕ぐような動きをイメージするとやりやすい
正直に言うと、うちの娘にはこれといった効果は感じられなかった。それでも「やらないわけにはいかない」という気持ちで、唸るたびに一応試してはいた。結局、唸り自体はそのまま続き、こちらは隣で様子を見続けるという、なんとも中途半端な対応で終わることがほとんどだった。
ここまでは正常。ただし、これは受診のサイン
唸り声そのものは正常な発達過程だが、以下に当てはまる場合は自己判断せず、早めに医師や助産師に相談することをおすすめする。
- 発熱を伴っている
- 唸りが止まらず、ぐったりしている・顔色が悪い
- 嘔吐や下痢を伴う、または明らかに苦しそうな様子が続く
「唸る=様子見でよい」と思い込まず、いつもと違う様子が伴う場合は迷わず相談する、という線引きだけは徹底しておきたい。
後輩パパへのコツと注意点
- 唸っているだけなら無理に起こさない:多くの場合、唸りながらも本人は眠っている。心配になって電気をつけて確認すると、逆にそこで完全に覚醒してしまうことがある
- 授乳後のゲップ出しを丁寧に:ゲップが不十分だと空気が溜まりやすく、唸りにつながりやすい。焦らず時間をかけて出し切る
- 「の」の字マッサージ・足の体操は「効かなくてもやる」くらいの気持ちで:効果の実感には個人差があるようで、うちは正直あまり効かなかった。それでも様子見だけで何もしないより、やれることをやったという安心材料にはなる
- 体温計をすぐ使える場所に置いておく:唸り+発熱の組み合わせかどうかを即座に確認できると、夜中でも落ち着いて動ける
- 判断基準は「唸り方」より「いつもと違うか」:唸り自体の大きさや頻度より、顔色・機嫌・普段の様子との違いを基準に様子見か受診かを判断する
- おむつの締め具合・授乳のペースも一度見直してみる:内臓の発達具合はどうにもできないが、おむつのきつさや授乳の勢いは親側で調整できる部分。唸りが頻繁なら、まずここから見直すと手を付けやすい
唸り以外の寝かしつけの悩みは、寝かしつけの方法を月齢別に使い分けるコツで手法別に整理している。
総合判定
合格。ただし油断は禁物。
品質管理の言葉を借りるなら、唸り声そのものは不適合ではなく、正常なばらつきの範囲内。ただし発熱・ぐったり・嘔吐等を伴う場合は話が別で、そこだけは明確な「要処置」のサインとして持っておきたい。