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新生児期に入ると、育児グッズの準備と並行して「行事」がいくつも降ってくる。お七夜、お宮参り、お食い初め。どれも名前は知っていても、いつ・何を・どこまで準備すればいいのか、生まれる前はほとんど分かっていなかった。
品質管理の仕事柄、段取りが読めないタスクには身構えてしまう性分だが、この3つの行事はやってみると「思ったより気負わなくていい」というのが実感だった。この記事では、我が家が実際にやった3行事の中身と、当日になって初めて分かった注意点を、後輩パパに向けて時系列で振り返る。命名書の外注、神社での暑さ対策、自宅でのお食い初めの進め方まで、正直ベースでまとめた。
生後100日までにある3つの行事、まず流れをつかむ
新生児期の代表的な行事は、生後7日の「お七夜」、生後1ヶ月前後の「お宮参り」、生後100日前後の「お食い初め」の3つだ。この順番と間隔さえ頭に入れておけば、直前になって慌てることはない。
我が家の場合、お七夜は自宅のみで完結、お宮参りは神社とフォトスタジオ、お食い初めは自宅+仕出しという組み合わせだった。共通しているのは、どの行事も「フルスペックでやる必要はない」ということだ。詳細は各見出しで振り返る。
お七夜(生後7日目):命名書は外注、写真だけのミニマム開催
お七夜は、夫婦と娘の3人だけで、自宅で命名書と写真を用意する形にとどめた。誰かを招いた会食などはせず、儀式としてはかなり簡略化している。
名前は、生まれる前からいくつか候補を挙げておき、実際に顔を見てから最終決定した。顔立ちや雰囲気を見て決めたい、という気持ちが強く、出生前に1つに絞り込むことはあえてしなかった。一般的には出産予定日の1ヶ月ほど前から命名書の準備を始めるのがいいとされているが、うちはあえてそこには乗らず、妻の入院後、つまり生まれてから発注する形にした。
命名書は自分たちで手書きするのではなく、プロの代筆サービスに外注した。楽天で見つけた命名書専門店に依頼し、手書きの命名書を仕上げてもらう形で、価格は1,580円だった。生まれてからの発注だったので、命名式(お七夜)までに間に合うか正直不安はあったが、実際には3〜4日ほどで届き、生後7日目には十分間に合った。もちろん依頼先によって納期は変わるはずなので、生まれてから決めたい人は、あらかじめ対応の早い依頼先を探しておくと安心だ。
届いた命名書と、退院時に妻に贈った花(かごに入ったアレンジメント)を一緒に飾り、その場で写真を撮った。会食や来客対応を省いた分、準備の負担はかなり軽かった。
命名書は一般的にお七夜からお宮参りまでの1ヶ月ほど飾り、その後は母子手帳などと一緒に保管するのがセオリーとされている。うちはこのセオリーにも特にこだわらず、生後100日を過ぎた今も、当時のままリビングに飾り続けている。
お宮参り(生後1ヶ月半):神社の予約要否はまちまち、暑さ対策は必須
お宮参りの神社での祈祷は、事前予約制のところと、当日受付のところに分かれる。うちが行った近所の神社はたまたま当日受付で、その場でご祈祷を申し込めた。初穂料はあらかじめ7千円と1万円の2段階に決まっており、7千円のプランで祈祷を受けた。初穂料の相場は一般的に5千円〜1万円程度とされているので、うちが払った金額もこのレンジ内に収まる。ただしこれは神社によって運用が違うので、大安や土日祝など混雑しやすい日を選ぶ場合は特に、2週間ほど前に電話で予約要否を確認しておくのが無難だ。
参加したのは夫婦と、自分の実家の家族。妻の両親は都合が合わず欠席になった。赤ちゃんは和装で、セレモニードレスの上に祝い着(産着)を羽織らせる形にした。この産着は、翌日に撮影を依頼したフォトスタジオでレンタルしたものだ。うちが利用したスタジオは、本来の撮影日の前日にあたる祈祷当日でも産着の貸し出しに対応してくれたが、当日レンタル・当日返却限定のスタジオも多いので、これはあくまで一例。産着だけ撮影日より前に借りられるかは、スタジオごとに事前確認しておいた方がいい。
実際に苦労したのは暑さだった。季節的にはまだ汗ばむ程度で済むはずの時期だったが、当日は気温が高く、神社の祈祷スペースにはエアコンがなかった。神社の祈祷所は冷暖房がない場合が珍しくないとされていて、事前に空調の有無を問い合わせておくと安心だ。妻は慣れない正装で祈祷を待つ間、かなり暑そうにしていた。
祈祷中は、赤ちゃんが泣き出さないかがずっと気がかりだった。静かな場所に赤ちゃんをじっとさせる経験自体がほぼ初めてで、現場に着くまでは特に何も考えていなかったのに、いざその場に立つと「ここで泣いたらどうしよう」という緊張感が一気に出てきた。途中で太鼓の音が響き、驚いた様子は見せたものの、最後まで泣かずに乗り切ってくれた。
祈祷を終えると、神社から歯固めの石と、漆塗りの離乳食用食器をお土産にいただいた。歯固めの石は本来、生後100日のお食い初めで使う「歯固めの儀」用のものだ。神社によっては、お宮参りの際にお食い初め用の祝い箸とセットで先に授与してくれることがあり、うちも今回そのケースだった。もらったらその場で使うのではなく、お食い初めの日まで大切に保管しておく必要がある。
翌日はフォトスタジオでの撮影に回った。カメラマンとは別に、あやし担当のスタッフが赤ちゃんの機嫌を取りながら撮影を進めてくれる体制で、生まれてすぐの時期にプロの手であやし方を間近で見られたのも収穫だった。最近はお食い初めと合わせて生後100日頃にまとめて撮影する家庭も多いと聞くが、我が家は生後1ヶ月台の小さい時期の写真をきちんと残せたことに満足している。
お食い初め(生後100日頃):自宅開催+仕出しのハイブリッドが正解だった
お食い初めは、自宅に近所の割烹料理店の仕出しを頼み、家族だけで自宅開催にした。電話一本で、お食い初め用の祝い膳一式(歯固めの石・進行のやり方の説明つき)と、大人用の御膳をまとめて注文できたのが大きかった。
祝い膳のセットには仕出し店の歯固めの石も付いていたが、そちらは使わず、お宮参りで神社から先渡しされていたものを使った。もともとお食い初め用にと渡されていたものなので、手元に2つ揃った状態で神社のものを選んだ形だ。お宮参りの時点で「これは後で使う」と分かっていたおかげで、お食い初め当日にどちらを使うか迷う場面もなかった。
歯固めの儀は、石に直接赤ちゃんの歯茎を当てるものではない。まずお箸で石にちょんちょんと触れ、その同じお箸を赤ちゃんの歯茎にやさしく当てる、という間接的なやり方が一般的だ。石を直接口元に当てると誤飲や怪我につながりかねないので、この点は注意した方がいい。仕出し店の説明もこの方式だったので、そのまま「箸でちょんちょん」を実践した。
配送はなく、受け取りは自分で店まで出向く形だったが、それでも自宅開催にしたメリットは大きかった。店の個室で食事するのと違い、授乳やおむつ替えのタイミングを気にせずその場で対応できるし、赤ちゃんが泣いても周りの目を気にする精神的プレッシャーもない。着替えさせたり写真を撮り直したりと、自分たちのペースで自由に動ける。参加したのは夫婦と妻の両親で、一眼レフを持っている義父が終始好きなタイミングでシャッターを切ってくれた。
3つの行事を終えて見えた共通点
3つをひと通り終えてみると、行事ごとに予約のタイミングがまったく違うことが分かった。目安は次の通りだ(複数の写真スタジオ・仕出し業者の案内で共通していた範囲)。
- 命名書の代筆注文:一般的には出産予定日の1ヶ月前に探し始め、命名式(生後7日)の2〜3日前に届くよう逆算するのがセオリー。うちは生まれてから発注する形であえてこのセオリーを外したが、依頼先の対応が早く3〜4日で届いたので、命名式には間に合った。生まれてから顔を見て決めたい場合は、対応の早い依頼先を事前に調べておくと安心
- お宮参りの神社:混雑しやすい大安・土日祝や春秋のシーズンは要予約のことが多く、2週間ほど前に電話で予約要否を確認しておくと安全。当日受付の神社なら予約自体は不要
- お宮参りの撮影スタジオ:希望日の1〜2ヶ月前までに相談するのが目安とされる。ただしお宮参り自体が生後1ヶ月前後の行事なので、実際には生まれてすぐ動き始めるくらいの感覚になる。産着だけの別日レンタルや撮影日より前の相談可否はスタジオごとに差があるので早めの確認が要る
- お食い初めの仕出し:業者によるが、ネット予約なら3日前、鯛の仕入れ等の都合で1週間前を求められることもある
行事によって「早めに動かないと選択肢が減るもの」と「直前でも何とかなるもの」がはっきり分かれる。全部を同じ感覚で後回しにせず、まずはフォトスタジオと命名書の2つを早めに押さえておくと、残りは当日近くになっても慌てずに済む。
まとめ
お七夜・お宮参り・お食い初めは、どれもフルスペックでやる必要はなく、自宅でできる部分は自宅に寄せ、外注できる部分(命名書の代筆、祝い膳の仕出し)は素直に頼ってしまってよい。神社の暑さ対策と、フォトスタジオの早め予約さえ押さえておけば、大きな失敗にはつながりにくい。
次に控えるハーフバースデーや初正月といった行事についても、同じように「無理せず、使えるものは使い回す」というスタンスで臨むつもりだ。
行事以外の準備物については、新生児期に本当に必要だったものリストと生後2〜4ヶ月で必要になったものリストにまとめているので、あわせて参考にしてほしい。
総合判定
3つとも簡略化・外注・使い回しを駆使して乗り切れた。フルスペックでやろうとすると身構えてしまいがちな行事だが、「自宅でできることは自宅で、頼れるところは頼る」で十分成立する。
よくある質問
Q. お宮参りは予約なしでも大丈夫? 基本的には要予約と考えておいた方が安全だが、神社によっては当日受付にも対応している。初穂料や待ち時間は神社ごとに異なるので、フォトスタジオでの撮影まで組み合わせる場合は、繁忙期を避けるためにもスタジオ側の予約だけは早めに済ませておくと安心だ。
